180 - ゆげ塾 ◆2Vesh.FSeQ (sage) 2020/11/08(日) 09:21:13 ID:4hvmHYYNi
今では想像もつかないがかつてイベリア半島にある2つの国家スペインとポルトガルは
巨大な帝国であった。
スペインは南北アメリカ大陸のほとんどとフィリピンを領土とし
ポルトガルはブラジルやアフリカの海岸部それにマカオやセイロン島マラッカ海峡と
言った地域を領有しとんでもない富をこうした領土から得ていた。
なぜこの2つの国がここまで発展したのか?答えは大航海時代に成功を収めたからである
この2つの国は新航路を開拓し香辛料貿易で多額の利益を獲得しまた新大陸における
鉱産資源やプランテーションでやはり多くの利益を得た。
しかしなぜこの2つの国が大航海時代においてここまで成功したのであろうか?
大西洋に面した国ならフランスやイギリスもそうだしなんならデンマークだって
大航海時代が開始される前を考えれば国力が劣っていたとは思えない
スペインとポルトガルが成功した理由それはレコンキスタである。
レコンキスタとはイベリア半島のキリスト教国家のイベリア半島を占領していた
イスラム教の国家に対する侵略運動である、イベリア半島は7世紀前半に
イスラム帝国が征服して以来1492年までイスラム勢力が存在していた
これらイスラム勢力に対してアラゴンやカスティーリャそれにポルトガルといった
キリスト教の国家が戦争を行い徐々に国土を広げていきついにイスラム勢力を一掃したのである
この一連の戦争の途中でアラゴンとカスティーリャが合体しスペインができたわけであるがレコンキスタによってスペインとポルトガルは他のヨーロッパ諸国とは大きく違うこととなった具体的には国王による権力の集中によってもたらされた中央集権化と教会の権威の上昇である
レコンキスタは戦争の訳であるが戦争が長期にわたって行われる中で戦争を指導する
国王に権力が集中する一方戦費などを負担する貴族や騎士の力は落ちていった
そしてレコンキスタの成功によってレコンキスタを推し進めてきたキリスト教の権威は上昇しスペインとポルトガルは熱心なキリスト教国家となったのである。
またイスラム勢力が存在したので優秀な人材が多くいてそれらを使えたのも大きな理由である。つまりレコンキスタの成功によって中央集権化し、優秀な人材を使え、宗教的情熱が高かったのでたとえ無謀な航海でも行うことができたのである。
これが両国の大航海時代における成功の理由である。