132 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを (sage) 2015/11/21(土) 01:13:24 ID:bBjTX3KQ0
26 名前:情熱大陸 亘心綜合音楽事務所(上級教徒)2[] 投稿日:2015/11/19(木) 12:27:58 ID:bnsr.pjc0 [2/3]
亘心綜合音楽事務所は三重県に生まれた。彼は成長し、当然のように初音ミクなどのボーカロイドで当時隆盛を極めていたニコニコの文化に邂逅。
運命に導かれるようにボカロPになり成功を夢見た。しかし道のりは決して平坦なものではなかった。
「評価してくれないんですよあの界隈。いつまで経っても。焦燥感?ありましたねえ…」
孤高の天才が突き当たった壁。自身の才能と努力に追い付いて来れないボカロ界隈と世間の評価に事務所は困惑していた。しかしそんな時に彼を救ったのは恒心教だった。
「自慢じゃないですけど、僕過去に長谷川亮太とレスバトルしましたからね、ガチで。つまり最古参の恒心教徒なんですわ。一旦恒心から離れてましたが、オルフェウス。あれで頭がパーンっと来ました。あれを使ってアレンジCDを出せばコミケの商品になると確信した僕は夏コミの申請書を出したんです」
彼は退廃したボカロ界隈を完全に見限り、恒心教という新たな居場所を発見した。ここにはまだコミケの文化はなく自分がそれを引っ張って新しい文化を作るしかない。恒心教に貢献したいという情熱が彼を突き動かした。
しかしここまで大成功を収めた男に何故恒心教徒のアンチが湧いてきたのか?
時は遡る。我々取材班が事務所に密着を始めたのは夏コミが終わってから一週間後のことだった。夏コミで話題になった事務所の1日を追って一ヶ月以上が過ぎたある日安藤良太というけんま民がニコ生の限定コミュを作り、そのメンバーの選定を事務所に委託した。当然我々もその現場に立ち会っていた。
「選定の条件ですか?上流教徒として有名かどうかですよ。それ以外なら女であるか僕と仲良いい人ですね、ベリアス兄貴とか」
厳格な選別に条件には上級教徒までの道のりの厳しさを連想させた。その上級教徒にtwitter出現半年で軽々と仲間入りするどころか筆頭格になれるのだからこの男の実力は底知れない。
「安藤に送られた個人情報?見てますよ、もちろん。だって僕がニコ生コミュのオーナーですし、別に見ても問題ないでしょ(笑)むしろ何も恒産してない下級教徒共はこれくらい差し出すべきなんですよ」
しかしすぐにこのことがバレて安藤良太は炎上し、twitterを引退。ニコ生の限定コミュも当然爆破となった。翌日事務所に話を聞いた。
「まあ、うまくいかないこともありますよね。安藤君は今回の失態を糧にしてサイレントで頑張ってもらえれば」
安藤良太を気遣う事務所であったが、炎上の魔の手は夏コミを成功に導いた事務所のところにまで飛び火した。そして数日後、釈明の場を設けるために事務所がベリアス兄貴のニコ生放送に出現する運びとなった。
「まあ見てて下さい。上級教徒の知力をお見せしますよ」
事務所は自身満々にベリアス兄貴とのスカイプ対談に臨んだ。しかしコメント欄は大いに荒れた。心なき心に声を届けようとした事務所の目論見は失敗した。
「スカイプ対談終わりました。いやー、煽りばっかですね(笑)質問もクソもないし主語もないですし、もう寝ます」
上級教徒の深夜の激闘はこうして終わりを告げた。その数日後アサケーの事務所のアンチスレでジッムレという事務所を茶化したカッスレの改変レスが俄かに注目を集め始めていた。
「まあ所詮カッスレの改悪版ですよね」
と余裕の表情を見せていた事務所だったが、ジッムレは意外にもtwitter教徒を中心に評価を集めジッムレbotなるものまで作られてしまった。現状もtwitterでは事務所を擁護する声はない。
そして現在。事務所のtwitterでの冬コミ当選発表を見てもアンチが沸く次第となったていたのだ。
「あ、そうだ。これから面白いものお見せしますよ。ちょっと1分ほど目を瞑ってて下さい」
事務所に促され目を瞑る。やがて「目を開けて下さい」という事務所の声に目を開けると、眼前に広がっていたのは大量生産された尊ウリたんのの山だ。
「ね、凄いでしょ?」
冬コミに向けての熱量を垣間見せた瞬間だった。まだどこにも貼られていない多種多様の尊ウリたんの達が今か今かと胎動を奏でているように感じられた。
「弟子の成長を見守るのが楽しみでしょうがない」
そういう理由でアレンジは全面的にけんまPに任せ事務所は尊ウリたんの製作に励んでいた。今日もご自慢のお母さんに買って貰った高いパソコンを駆使して尊ウリたんのを製作する現場に立ち会い、事務所がtwitterで尊ウリたんの報告の呟きのリツイートを行い本日の取材は全て終了した。
「それでは冬コミで会いましょう」
長いインタビューが終わり事務所の部屋を出立し、取材班は帰路に着いた。12月下旬に事務所の再起を掛けた決戦の場が訪れる。