ジッムレ保管庫 (194)

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131 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを (sage) 2015/11/21(土) 01:13:00 ID:bBjTX3KQ0

25 名前:情熱大陸 亘心綜合音楽事務所(上級教徒)①[] 投稿日:2015/11/19(木) 12:24:29 ID:bnsr.pjc0 [1/3]
亘心綜合音楽事務所 上級教徒



11月初旬、三重県某所ー。

「おはようございまーす」

我々取材班との待ち合わせの場所に現れた気さくな青年。この男こそ皆さんご存知恒心教徒の中で最も偉い上級教徒として知られる亘心綜合音楽事務所、職業無職だ。

「朝こんなに早く起きるのホント久しぶりなんですよ。今日平日?そっか通りでここに来るまで人通りが少ない訳だ…」

弛まぬ恒産活動が祟って中々外に出れない事務所にとって平日午前中の外出というのは中々刺激的な光景のようだ。我々取材班は本日の目的である事務所へのインタビューを敢行するために彼の部屋に上げてもらった。

「いやー、散らかっててすみませんね…」

(そういえば事務所さん冬コミ当選おめでとうございます)

「おお、ありがとうございます!twitter見てくれたんですか?嬉しいなあ…そうだ、当選の通知メール見ます?」

事務所は冬コミの当選メールを我々に見せてくれた。なるほど、確かに当選していた。

「まあ、当然ちゃあ当然なんですけど、やっぱりコミケの確定メールがちゃんと届くってのは嬉しいですよね。」

屈託のない笑顔で喜ぶ事務所。コミケを出したくても抽選で落とされて出せないサークルがあるのだ。
事務所主催のサークルは無論大手のサークルとは異なり、まだ今年の夏に一回やったきりなので次も抽選を通るのかわからない状態だった。しかし何か彼は確信めいたものがあったらしい。

「ハセカラ、つまり恒心教はネット上では今やもう淫夢にも負けないホットなカテゴリーなんですよ。ニコニコではMMD杯って…あ、知ってますか?あれで優勝して知名度格段に上がりましたからね、コミケの運営の人も淫夢のサークルを通しておいて僕らは駄目ですって訳にはいかないでしょ(笑)」

彼の慧眼は当たっていたということなのだろう。時流に乗り成功を収めるパターンはまるで実業家のようだ。

(もう準備は進められてるのですか?)

「ええ、もちろん。まあ恒心教のサークルやる前は嘗て5回程コミケに参加してますからね、もう慣れっこなんですわ」

事務所の顔には余裕と充実感があった。密着三ヶ月目にして初めて見せた表情かもしれない。何せ夏コミからここに至るまで不遇の日々が彼を襲っていたのだ。
そしてそれを示すかのように実は事務所のコミケ報告のツイートにもその形跡は露わになっていた。コミケを応援する言葉は一つもなくアンチコメントが溢れていたのだ。

「虐殺初心君っていう頭の悪い僕の手下がいるんですけど、彼だけですよ冬コミ歓迎のツイートしたの。正直今の恒心教徒達って一枚岩じゃないですからね、僕の功績にイチャモンつける人ばっかなんですわ」

(この現状を無視してていいんですか?)

「まあ、迎合はしてないですよ。でもね、そこで冬コミなんですよ。冬コミで大成功を収めればどうなると思います?“事務所あんなにアンチいたのに冬コミ成功させちゃったよすげーじゃん!“って手の平返しですよ。所詮なんJ発祥の文化ですからね、僕は手の平が返るまで唯反論もせず待ってりゃいいだけの話なんです」

(ブロマガの更新は…)

「やりませんよアンチの言い分に主語がない以上僕が何喋ってもまた叩かれるだけじゃないですか。そんなイタチごっこやるなら恒産修行して冬コミの計画を練ります」

事務所は自分で言い出したブロマガでの説明を敢えてやらないという柔軟な発想でアンチをいなしていたのだ。ブロマガを書く努力を恒産への時間に置き換える上級教徒ならではの時間の使い方だ。やはりこの男は物が違った。
批判を浴びながらも自分の信じた道を真っ直ぐ進む事務所。一体何が彼をそこまで突き動かしているのだろうか。