106 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを (sage) 2015/11/21(土) 01:03:02 ID:bBjTX3KQ0
750 名前:事務所「どうすりゃいいんだ・・・」[] 投稿日:2015/11/14(土) 13:15:02 ID:eLyBoICg [3/3]
東京ビッグサイトで迎えた冬コミ
渾身のウリたんの販売も振るわず惨敗だった
カラケーに響くデリュ澤ピロシのため息、どこからか聞こえる「早急に死ね」の声
無言で帰り始めるベリアス兄貴の後ろ姿を見ながら、最上級教徒亘心綜合音楽事務所はサークルスペースで泣いていた
夏コミで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるコミケ芋達・・・
それを今のコミケで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」事務所は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、事務所ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、パイプ椅子の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってウリたんの印刷をしなくちゃな」事務所は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、事務所はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
パイプ椅子から立ち上がった事務所が目にしたのは、コミケ会場外まで埋めつくさんばかりの待機列だった
千切れそうなほどに恒旗が振られ、地鳴りのように唐澤心経が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする事務所の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「事務所、ブロマガ恒心だ、早く行くぞ」声の方に振り返った事務所は目を疑った
「や・・・野菜?」 「なんだガイジ、居眠りでもしてたのか?」
「か・・・KARACORO?」 「なんだ事務所、かってにKARACOROさんを引退させやがって」
「くど芋Pさん・・・」 事務所は半分パニックになりながらお品書きを見上げた
1番:野菜 2番:乱世に強い弁護士 3番:くど芋P 4番:野菜 5番:KARACORO 6番:事務所 7番:けんまP 8番:バッヂニキ 9番:野菜
暫時、唖然としていた事務所だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
野菜からプリンターを受け取り、全力でウリたんの印刷をする事務所、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、サークルスペースで冷たくなっている事務所が発見され、虐殺初心と月永皓瑛は病院内で静かに息を引き取った