SCP路線保管庫 (298)

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227 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを 2015/12/28(月) 11:53:10 ID:VnHFE0HU0

SCP-015 奇形胎児出産症候群
Object Class:Euclid

【取扱法】
SCP-015のサンプルはレベル4と見なされる重度の生物学的災害を引き起こし、SKクラスシナリオをもたらす危険性があります。
そのため、財団指定のバイオセーフティレベル4の施設のみ実験が許可されます。
政治および軍事的行動によって施設が破壊される恐れがある場合、停電した場合、あるいは職員や外部からの連絡が10時間途絶えた場合は焼却および放射線照射措置が取られます。
施設を出る職員には4ヶ月の検疫期間が設けられます。収容違反が発生した場合は焼却および放射線照射措置が取られます。
SCP-015感染者は、血の出ない方法で即座に殺害、焼却してください。
SCP-015-Aも同様です。
SCP-015-Aの接触者に関しても即座に殺害、焼却することが許可されています。
SCP-015およびSCP-015-Aの収容違反による外部への影響が発生した場合、機動部隊β1008"アイオス"が対応します。

【概要】
SCP-015は、オンコウイルス亜科に属する新種のレトロウイルスです。
このウイルスはHomo sapiensに対して高い感染性、伝播性を示し、下腹部に男女を問わず異様な胎児(以下、SCP-015-Aとする。)を作り出します。
感染経路は様々で空気感染、感染者およびSCP-015-Aの体液感染、飛沫感染、接触感染が現在の所、確認されています。
SCP-015の潜伏期間は27時間~83時間であることが分かっており、その間、以下の症状が見られるようになります。

●激しい残便感
●時間が経過するにつれての下腹部の異様な膨張(胎児の形成が原因とみられる。)
●激しい空腹感(感染者は柑橘系の清涼飲料水、唐揚げなどの揚げ物を激しく求めます。)
●幼女・少女への性的嗜好

潜伏期間を過ぎるとSCP-015-Aが感染者の下腹部を内部から食い破るようにして外部に出ます。(以下、出産とする)
出産時に食い破られた被験者の下腹部における傷は驚くべき速度で治癒し、体力も回復するように見受けられます。
しかし、2度目からの出産時は下腹部を食い破る以外に上半身を食い破って出産することもあり、この場合、感染者は死亡します。
我々の実験では最大、6回の出産を確認することが出来ました。
感染者は出産したSCP-015-Aに対して嫌悪感を示すことは無く、むしろ愛情を示し世話を焼こうとします。
この後、被験者はSCP-015-Aの世話を機転に行動するようになります。
再度の出産サイクルは、潜伏期間と同じ程度です。
現在、治療法は確立されておらず、パンデミックが発生した場合SKクラスシナリオがもたらされると考えられています。

SCP-015-Aは、通常の人間の頭部が足と頭部が無い形態の物に置き換わったHomo sapiensに似た形態をしています。
DNAの相同性に関しては出産した感染者と相同で無く、ハプログループC-M8の男性ヒト遺伝子を持っています。
出産された直後の体長は33.4cm程度で、発声器官は不明ですがヒトの胎児に似た声を出します。
呼吸、生殖行動に関しては確認できておらず、更なる研究が必要です。
感覚器官も不明ですが、音を探知する能力もあるように見受けられます。
通常は二足歩行で動きますが、獲物を追う時など機動性を必要とする場合は首の部分を立てての四足歩行も行うようです。
SCP-015-Aは非常に攻撃性が高く、5.56x45mm NATO弾を数十発受けても動き回れる生命力も持っています。
攻撃方法に関しては腕力を使った原始的な物ですが、握力4029.8kgを記録するなど破壊力は計り知れません。
さらに、SCP-015-Aは未知の方法で他のSCP-015-Aとコミュニケーションを取っていることが示唆されており、Jクラス職員を協力して狩りにあたる姿も実験において確認されました。
しかし、感染者に対しては攻撃性を示さないようで、母親に接するかのような振る舞いを見せます。
食料としてはあらゆる有機物を摂取可能なように見受けられますが、幼女、柑橘系の果実、唐揚げなどの揚げ物を好みます。