4 - 名無しさん 2016/03/08(火) 21:15:03 ID:9lZ4QRHo
公民権運動に駆けずり回る人を捉まえて、こう尋ねてくる人がいます。「君らはいつになったら満足するんだね?」。
私ならこう答えるでしょう。黒人が警察に残虐非道な扱いを受け、口にするのも憚られる恐怖の犠牲となっている間は満足できない、と。
旅先でヘトヘトになった体を休めたくともハイウェイ沿いのモーテルにも市街のホテルにも泊まる場所ひとつ見つからない、この状況が改善されない限りは決して満足できない。
黒人の引越しと言えば小さなゲットーから大きなゲットーに移るだけ、子どもたちは「白人専用」の看板で尊厳を傷つけられている、こんなことが続く間は決して満足できない。
ミシシッピ州の黒人には投票権がない、ニューヨーク州の黒人は投票すべきものが何一つないと思い込んでいる、こんな状態では決して満足できない、と。
まだまだ、まだ満足なんて状況には程遠いんです。
「正義を洪水のように恵みの業を大河のように尽きることなく流れさせよ」(アモス書5:24)。
その日が来るまで我々は決して満足することなどないでしょう。
ここに集まった皆さん。皆さんの中には大変な困難や試練を乗り越えてきた方もおられるでしょう。
狭い独房から出てきたばかりの方。自由を求めた途端に迫害され、警察の蛮行を前に手も足も出ない地域から来られた方。
皆さんは我々が想像しうる限りのありとあらゆる試練に揉まれてきた百戦錬磨の兵です。
試練はいつかきっと贖われる、そう信じてこれからも頑張っていこうじゃないですか。
ミシシッピに帰ろう。アラバマに帰ろう。
サウス・カロライナに、ジョージアに、ルイジアナに、北の都会のスラムに、ゲットーに、帰っていこう。
きっとこの状況は変えることができるし、絶対変わっていく、そう心に信じて。
絶望の淵に溺れてしまっては、いけない。
同志よ、今日私は皆さんにそう言いたい。