【正義】マーティン・ルーサー・キング綜合【良識】 (10)

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3 - 名無しさん 2016/03/08(火) 21:14:32 ID:9lZ4QRHo

今日この神聖な場に集まったもう一つの目的、それはアメリカが今すぐ取り掛からなくてはならない課題を社会に提起することにあります。
もう頭を冷やせなんて贅沢を言ってる場合ではないのです。ゆっくりやればいいなどと気休めを言っている暇はない。
Now is the Time. 民主主義を実現するのは今をおいて他にない。
Now is the Time. 今こそ暗い人種差別の荒んだ谷から立ち上がって平等という日の当たる道に進もう。
Now is the Time. 今こそ我が国を差別というぬかるみの泥沼から友愛という揺るぎない岩に引き上げよう。
Now is the Time. 今こそ神の子すべてに正義を実現する時なのです。

この差し迫った課題をウヤムヤにすることは、国家の存亡に係わる由々しき問題です。
黒人が法的処遇に満足のいかない状況はうだる灼熱の夏同様、自由と平等の爽やかな秋の訪れまで続くでしょう。
1963年、それは終わりではなく始まりの年。黒人が頭を冷やして現状に満足さえすれば済む、そう考えている人もいざ国が元通りの状態に戻ったら、きっと後味の悪い気分に苛まれるはずなんです。
黒人に真っ当な市民としての権利が与えられない限りアメリカには一刻として安息も平安も訪れるということがない。
反乱の渦は、正義の明るい日が昇るまで我々国家の土台を揺さぶり続けるでしょう。
ここでひとつだけ、正義の殿堂の暖かな入り口に立つ同志には断っておかなければならないことがあります。
正しい居場所を確保するまでは、まかり間違っても過ちを犯さないこと。嫌味や嫌悪の杯で自由の渇きを癒すことだけはやめようじゃないですか。
闘争は尊厳と規律をもって進めていかなくては駄目です。抗議行動は創意工夫をもって行い、暴徒にだけはなり下がらない。繰り返します。
物理的な力に魂の力で立ち向かう、その高みを我々は目指していかなくてはならないのです。

黒人社会は今また新たな厳戒体勢に包囲されています。これはとても信じがたいことです。
でもだからと言って白人すべてを不信の目で見るのはやめにしようじゃないですか。
白人の同胞が今日ここにたくさん集まっておられることでも分かるように、彼らの中にも白人が我々と命運を共にする運命にあると見透した人は大勢いるのです。
彼らは我々の自由なしに自分たちの自由は有り得ない、それが分かる人たちです。

我々は一人では歩いていけない。歩き出したら前進あるのみ、そう心に誓おう。