【正義】マーティン・ルーサー・キング綜合【良識】 (10)

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2 - 名無しさん 2016/03/08(火) 21:13:59 ID:9lZ4QRHo

"I Have a Dream" Speech マーティン・ルーサー・キングJr.  1963年8月28日、リンカーン記念公園

本日こうして皆さんとこの場に居合わせたことをとても幸せに思います。
これからここで始まることは我々の建国史上、最も偉大な自由のデモンストレーションとして歴史に刻まれることでしょう。
今から100年前、ある偉大なアメリカ人、今の我々にも多大な影響を及ぼした人物(註:背後のリンカーン)が奴隷解放宣言に調印しました。
それは不当な処遇に晒され感情らしい感情を焼き尽くされてしまった何百万人という黒人奴隷に明るい希望の松明を掲げる重大な決定でした。
捕われの身で過ごした長い夜の果てに見た一条の光、歓喜に満ちた夜明けの光だったのです。
ところが100年経っても黒人はまだ自由になっていない。
100年経っても悲しいことに、黒人の暮らしは差別の鎖でがんじがらめにされ手足の自由をもがれたままです。
100年経っても黒人はモノが無尽蔵に広がる豊饒の海にポッカリ浮かぶ貧困という名の孤島の住人。
100年経っても黒人はアメリカ社会の片隅に追いやられ、ふと気付けば自分の土地にいながらにして異郷の流刑人な自分がいる。
だから我々は今日ここに集まった。この恥ずべき状況をドラマに置き換えるために。
ある意味、我々がここにこうして集まったのは首都で手形を換金するためなのです。
本共和国の土台を築いた先人は憲法発布と独立宣言の格調高い文を起草した折、米国民一人一人が相続すべきある約束手形に署名しました。
それは全ての人、そうです、黒人も白人も含めありとあらゆる人に「生命、自由、幸福の追求」という「奪うべからざる権利」を保証する手形でした。
しかし有色人種に限ってみれば今日明らかなようにアメリカは約束を反故にした。
この神聖な義務を履行する代わりにアメリカがしてきたことは、黒人に不渡り手形を切ることでした。小切手は「残高不足」の印をつけて戻ってきた。

でも、だからと言って私は正義の銀行が破綻したとは思いたくない。
この国が与えてくれるチャンス。その巨大な金庫が残高不足だなど私は頑として信じない。
だから、だからこそ今日我々は手形を換金に来たんです。自由と正義の豊かさを我々に保証してくれるはずのこの約束手形を持って。