951 - 塘懌䝿拝 2013/12/23(月) 20:42:51 ID:SAXjKeIY
ある時、尊師が弟子たちを連れて街中を闊歩していると、
一人の少年が民衆から石を投げつけられていた。
なぜこんなことをしているのかと、弟子が民衆の一人に問うと、
「この少年は罪人だからだ」と答えた。
それを聞いた尊師は民衆にこう言った。
「ならばしかたがない。続けなさい」
そしてこう続けた。
「ただし、一度も罪を犯したことのない正しき者だけこの少年に石をぶつけなさい」
民衆は、とまどい、やがて一人また一人と石を握り、
石をぶつけられているのは尊師ただ一人だけとなった。