184 - 塘懌䝿拝 2013/09/12(木) 02:06:35 ID:CcsO40y2
唐澤貴洋は、なんJ民の殺害予告によって、二重の歓びを得ていた。一つは、一個の人間として、他人から恨まれ殺されんとすることによって、初めて自分もやさしい世界へ一歩踏み入れることが許されたように覚えたことである。
もう一つは、2chにおいて、串刺しては偽装第一の噂あるなんJ民が生IPを、物の見事に開示したことであった。この勝負に、嘘や佯があろうとは思えなかった。彼は、久し振りに開示の快感を、なんの疑惑なしに、楽しむことができた。
唐澤貴洋は、この頃から胸のうちに腐りついている鬱懐の一端が解け始めて、明かな光明を見たように思われた。