てすや (52)

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39 - だれとは言わんが (sage) 2017/09/24(日) 01:42:28 ID:yyIgG6Ps

「付加価値」と「利息」が存在する限り、未来においては常に「現在より多くのカネ」が必要になり、その需要を満たす為に社会全体で「カネ」は増え続ける。
また、労働で生み出された生産物などその「労働の痕跡」が消費や劣化で消えてしまうなら、社会に残るのは労働者に支払われた「カネ」のみであり、
つまりは資本主義であろうが社会主義、共産主義であろうが、経済活動が行われるならば、貨幣というものが存在するならば、必ず「カネ余り」というものが発生してしまう。
この「カネ余り」で余ったカネが社会に平等に再分配されるならば(額面上の収入の増加を伴う)インフレとなるが、実際にそうなっていないのは、
この余ったカネが、社会の一部の者達に集中し続けるからである。つまりは「格差」と呼ばれるものが生まれるのは「カネ余り」故であり、そして「カネ余り」は貨幣が存在する限り必然的に発生する。
また、これは受け売りであるが、負債、所謂「借金」というのも、それを取り立てる側から見れば債権、つまり一種の財産であり、つまりは「カネ」である。
「負債」「借金」も「カネ余り」の一種の現れであり、つまりは「カネ余り」が増えれば増えるほど、社会全体、国家全体の「借金」も増え続ける事を意味しているのであり、
今ほぼ全ての国が借金まみれになり、借金なしではとても運営できなくなって来ているのもこの為である。

この状態は永遠に続くものでは無い。格差が拡大し続ければ次第にカネを搾取できる下層が消えていき、資本家などの債権者達はカネを搾取できなくなり、
そして「債権」は相手がカネを出せる間は財産だが、相手が払えなくなった途端、多くの場合「負債」へと変わる。
一部に「カネ」が集中し続ければ、必ず最後には破滅が訪れる。
貨幣経済に常に付きまとうこの「カネ余り」をどうにかしなければ、それを助長し加速させる「債権」というものをどうにかできなければ人類は滅ぶ。

ただし、共産、社会主義ではこれを解決できないのは、労働でさえその労働の痕跡が消えればカネだけが残り余る事からも、
また、かつてのソ連や、現在の中国、北朝鮮などの共産主義国家において実際に「極端な格差」が発生している事からもこれは自明である。
労働の報酬をカネではなく完全に「物」だけにする事など不可能である。ましてや指導層も含めた国中からカネを完全に消す事等。仮に出来たとしても「物」が「準貨幣」として機能しはじめるなら結局は同じ話である。