792 - ゆぱー! (sage) 2016/01/04(月) 05:57:12 ID:pCewBwPw
290 無名王 2015/12/25(金) 14:40:36 ID:hJNoLxbk0
2-2-2 止まらぬ自意識の肥大化
高校から進学した二年制の専門学校を卒業した小関直哉は、何を考えたか就職せずにそのままフリーターになります。 ちなみに彼の母校である旭川大学情報ビジネス専門学校は就職率九十六パーセントという優良校ですので、彼の異端性が分かっていただけると思います。
単に専門学校ブランドを背負ってすら就職不能であったのか、小関直哉自身がフリーランスな職業を夢見てフリーター生活を選んだのかは我々には分かりません。 ただ一つ確実なのは、彼がこの瞬間に明日の見えないパラサイトフリーター生活に突入したということだけです。
徐々に奈落の底へと落ちていく実生活とは裏腹に、彼の自己像は更に肥大化の一途を辿りました。
彼は空想大戦スレでの活動を始めて三、四年経つ頃には自身がコンテンツ生産者であるという謎の自覚を持つことになり、「小説家になろう」などの有名作家に接触を図ることも度々でした。
有名なのが 「死神を食べた少女」の作者である七沢またり氏への感想コメントでしょう。
《 「小説家になろう」ではありませんが、某所にて二次創作系統の小説を執筆してる
身ということもあり、本作を読んで執筆意欲がぐんと湧いてきました(笑 》
受け取り方によっては「七沢氏のような成功者ほどでは無いにしても、私はあなたと同じコンテンツ生産者だ、受動的に楽しむだけの有象無象の一般人とは違う」とも読めるこの文章を、小関直哉は何を思って書いたのでしょう。
あまつさえ小関直哉は二時間でペイントで描いただけの自己満足ファンアートを作者本人に見せつけるという愚行すら犯しています。仮にも商業作家の七沢氏に二時間無料の落書きへの反応を半強制するとは呆れるばかりです。
さて、こうした実力ある有名人と言葉を交わせるのがネットの強みではありますが、小関直哉はこういう形でコミュニケーションを取ることで「自分はこんなに凄い人間と対等に会話している、こんなに凄い人間と同じクラスタに所属している、自分はこの人間と同格のコンテンツ生産者なんだ」と勘違いし快感に酔いしれていくようになります。
その快感はまた小関直哉のネトウヨ化をも加速させました。 何せこの思考を日本全土に適応すれば、 半永久的に「日本」あるいは「日本国民」への礼賛を自分のものとして変換することができるのです。 実生活においてまともな帰属集団を持たない彼にとって、天下国家に帰属することは自尊心維持にとても効果的だったでしょう。
しかしここでも小関直哉の見下し癖が顔を出しました。 彼がネトウヨに目覚めたのは高校時代ですが、数年もしない内に彼らネトウヨの過激な言動は社会一般からも問題視され始め、見下される立場へと転落しました。 見下されることが大嫌いで人をいつでも見下していたい彼が、そこで取ったポジションが「中韓人と左翼を見下す、一方でネトウヨも見下す、俺は自分自身の考えを持った中道だ、お前らとは違う」というものです。 いわゆるノンポリや中道と彼のスタンスの決定的な違いは、それが「他人を見下して自分だけが特別だと振る舞いたい」という欲望に基づいたものだということでしょう。