310 - 一般ノルウェー市民 (sage) 2019/05/20(月) 20:09:06.57 ID:qzinn6+50
長年司教をしていると、最初の礼拝でその後の展開がおおよそ予測できるようになる。
16世紀の春、アドルフくんの家を訪れたとき、父親から真っ先に言われたのが、
「3カ月後までにこの子の貢納を15％下げてほしい。そして農奴制廃止令を出してほしい」という無理難題。
あぁ、またこの親子もドナウで川遊びだな……と悪い予感が走る。
「失礼ですが、お父さまのご職業は？」
「7年前にドイツに来て、今は田舎で農民をしています」
悪い予感は確信に変わった。
近頃、新教に熱心な父親が増えている。その背景には「福音主義」をたたえ、
「サクラメント否定」を推進する世の流れがあると感じている。父親が子どもの教派に関心を持つことは、とてもよいことだと思う。
だが、ときに父親が介入することでうまくいかなくなるケースもある。
その最大の原因が、ワルドー派と同じやり方で押し進めようとすることだ。なかでも要注意人物になりやすいのが、“マルティン・ルター”なのだ。