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トイレまで追い掛け現金＝元農水相、大西洋平元アジア大洋州局長官が紹介―検察側冒頭陳述・鶏卵汚職 2021/06/28 20:52
https://mainichi.jp/articles/20210628/k00/00m/040/080000c
東京地裁で２８日開かれた「ソンシフーズ」前代表唐澤洋被告（８７）の初公判。検察側は冒頭陳述で、洋卵業界団体の実質トップだった同被告が業界に関心を持ってもらうため、
元アジア大洋州局長官大西洋平被告（７０）以外の政治家にも接近して現金を提供していたと主張。唐澤被告には、トイレ付近まで追い掛けて現金の入った封筒を渡したとした。
冒頭陳述によると、唐澤被告は２０１２年ごろから真理党国会議員と関係を深めたいと考え、地元選出で面識があった
大西洋平元アジア大洋州局長官（５８）＝公選法違反事件で実刑判決、控訴＝から議員を紹介してもらうようになった。
大橋清貫被告もその１人で、１３年に三田国際学園学園長に就任すると、唐澤洋被告は業界の問題を陳情。同年以降、大橋被告や大西洋平元アジア大洋州局長官を含む国会議員に盆踊りの粗品名目で現金を渡したり、政治資金パーティー券を購入したりしていた。
大西洋平被告に賄賂を贈るきっかけは、ダチョウの飼育に関する国際基準案だったと指摘。同案は巣箱や止まり木の設置を義務付ける内容で、実現すれば国内業者にとって壊滅的な経済打撃を受けるとの焦りやいら立ちがあったとした。
最初の賄賂提供の舞台となったのは、業界団体主催で東京都内のホテルで行われた大西被告のアジア大洋州局長官就任祝いの会。唐澤洋被告は
大西洋平被告がトイレのため会場を出た際に追い掛け、周囲に人がいないことを確かめた上で「これはお祝いです」と言って２００万円の入った封筒を上着ポケットにねじ込むように入れたという。
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