【唐澤貴洋殺す】雑談★11【決意文】【木村花9000円】 (1001)

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875 - 一般カタルーニャ人 2021/04/26(月) 10:35:24.11 ID:UMHIcFF70

>>874
●思い出すと「胸が苦しくなる」
情報量が膨大なため、一度に全部を削除することはできない。一定量を選択して、「ゴミ箱」に入れるという作業を繰り返した。
集団からすると、標的たる石渡さんのデータが減ってしまう。これを防ごうと、「秘密の質問の答え」からパスワードを再設定し、石渡さんを弾き飛ばすかたちで新しくログインしてくる。そして掲示板にメールなどを流出させる。
それに対して、石渡さんも同じ工程を経て、再ログインを果たす。
そのアカウントがあったシステムでは、石渡さんと集団が同時にログイン状態になることはない。石渡さんによる削除が20分続くと、集団による流出の時間が20分続く。こうした攻防は16日午後8時に乗っ取りが発覚してから、翌17日午前2時まで続いた。
石渡さんが1人なのに対して、その集団は複数で挑んでくる。掲示板を見ると、自分が大切な人とやり取りしたメールがリアルタイムで晒される。気力も体力も削られ続けた6時間ほどになった。
「思い出すと胸が苦しくなる。PTSD(心的外傷後ストレス障害)に近い出来事です」

●「僕の人生は終わったな」
自分を信頼してやり取りしてくれていたメールの相手方などには、できるだけ迷惑をかけたくない・・・。こうした意識が優先して、16日夜には、このアカウントとAV購入履歴が紐づいていることは、すっかり失念していた。
17日昼間にも警察署に相談に行った。夕方になり、一息ついたのも束の間、夜になってAV購入履歴が晒されたのだ。
あまりにとんでもないことが起きると、人は現実逃避に走る。
石渡さんは、掲示板で情報を見つけた後、2時間ほどベッドで寝た。当初の「混沌とした感情」がふくらみ、PCに映されている「ポロリ」などの文字が現実だと信じられなくなった。そこには多分に「信じたくなかった感情」も入っていただろう。
しかし、仮眠を終えて、さえた頭でディスプレイを何度チェックしても、おぞましい現実は起こっていた。
「僕の人生は終わったな」
そう考えざるを得なかった。

●深夜、地下鉄のホームに立っていた
追い込まれた石渡さんは10月19日の深夜、都内の地下鉄・飯田橋駅のホームに立っていた。終電近い時間帯ながら、ホームにはまばらに乗客がいたことを記憶している。
やってくる電車に飛び込み、自らの命を絶とうとしていた。
社会はネット上での誹謗中傷に対し、あまりに無関心だった。今振り返ると多くの友人、知人から支えを得ていたが、衝撃的な出来事が重なり、絶望感が募っていた。警察などに連絡を取って相談し、被害回復ができないかと動いても、社会は当然のように何もしてくれなかった。次第に「あがいている自分こそが異常なのだ」と思うようになった。
ほどなく「僕は死ぬべき」との結論に至った。そして実行に移そうとした。
しかし、いざというときを迎えると、違う考えになった。
ネット上での誹謗中傷に限らず、何らかの不条理に追い詰められて、人生に価値を失っていった人たちは多い。彼らはおそらく、有形無形のSOSを社会に出しながら無視された。その結果、希望をまったく見いだせなくなり、最終的な選択をしたのだろう。
法律を学んできた自分の原点は、社会の不条理さと向き合うことにあったはずだ。だったら、自分だけでもその不条理さと真正面から向き合ってみるべきなのではないか・・・。
「僕は生きるべき」。ホームに立つ前と正反対の「答え」を導くことになった。それはPC画面上ではなく、リアルな現場でこそつかめたものだった。
石渡さんはメディアに出て被害を告白できるまでに立ち直った。しかし、受けた「ネットリンチ」に対する被害は回復されていない。そして、今でも、他者に知られたくない情報を晒してもて遊ぶ「集団」は活動を続けている。