マヨケー発狂部 (1001)

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807 - 一般カタルーニャ人 2023/10/27(金) 22:18:46.62 ID:beqBqB1II

―白人女性「独裁にうんざりしてたの」
―インタビュアー「侵攻については?」
―白人女性「侵攻じゃないわ。アメリカは助けてくれたの。合衆国に感謝してるわ」
「アメリカの侵攻をどう思うか、パナマ人にインタビューするとき、 彼らは決まって英語が話せる白人に マイクを向けました。
爆撃の犠牲になった貧しい人々のところに 行くことはなかったのです。
爆撃にあって家族も家も失った人々に話しかけたメディアが一つでもあったでしょうか。
アメリカのマスコミはパナマ侵攻の戦術的な側面にしか焦点をあてていませんでした」
ー「今日の戦闘では米兵15人が死亡。死亡したアメリカ人は現在15名。負傷者は100名以上。さらにアメリカ市民1人が死亡。アメリカ女性が流れ弾の犠牲となり、アメリカ市民の死者は20名に」
「アメリカのニュースメディアは徹底してアメリカ人の命だけを大切に扱っていました。
アメリカ人の命だけが貴く、アメリカ人の死だけが痛ましいとでもいいたげな報道の仕方でした」
ー「今夜は侵攻についての大統領のコメントでお別れです」
―ブッシュ「全ての人の命は貴いものですが、パナマ侵攻は高い代償を払うに値する作戦でした」
パナマ侵攻の際、アメリカ軍は、数知れぬパナマ人の死体をまとめて穴に埋めていた。
「死体が大量に投げ込まれた穴は、共同墓地と呼ばれています。現在確認されている共同墓地は15あります。
パナマの人々を殺してこれらの共同墓地に埋めた責任は、紛れもなくアメリカ軍にあります。
共同墓地はパナマのいたる所で発見されており、アメリカ軍の基地内にも存在していると見られています」
パナマ侵攻は、アメリカ国内では支持を得た。しかし、国際社会では圧倒的な非難の声を浴びることになった。
「国際法の条項のどこを調べても、パナマ侵攻は違法です。パナマ侵攻は、国連憲章にも、米州機構の憲章にも違反しています。
どちらの憲章にも主権国家に対する侵害や、他国の領土への侵攻をはっきりと禁じています。
こうした禁止条項は国際法のもとでは極めて明確です。
パナマ市民を無差別に攻撃したアメリカの行為は人権擁護をうたったジュネーブ会議の決議にも反するものです」
ブッシュ政権はまた、ノリエガを政権の座から追い、アメリカに流れ込む麻薬をシャットアウトするためパナマに侵攻したのだと主張した。
しかし、アメリカ会計検査院の報告書によると、現在のパナマ政権の主要メンバーが、麻薬取引に関係している証拠が数多くあり、麻薬の取引量も、侵攻時の2倍に増えていると指摘している。
侵攻の前にも後にもアメリカ政府と主だったメディアは首尾一貫してマヌエル・ノリエガを憎むべき極悪非道の敵とし続けた。
「ノリエガ将軍のイメージは、伝説的な悪人になっていきました。悪の化身として、イメージが作り上げられていったのです。
ノリエガが捕まったとき、彼の執務室から赤いパジャマや呪いをかける道具、ノリエガ自身が常用していたコカイン、それに、わいせつな写真といったものが発見されたと伝えられました。
これは非常に面白いことです。
チリでアジェンデ大統領が失脚したときにも、大統領執務室の机から赤いパジャマとわいせつな写真とコカインが見つかったと報道されたのです。
パナマの将軍とチリの大統領にその手の同じ趣味があったというのはいかにも出来すぎた話です」
「ノリエガに対する反感を煽るように仕向けた報道は、パナマ侵攻の口実づくりに一役買いました。
ノリエガをやっつけるために侵攻したというわけです。
でもアメリカ人はこれを真に受けるほど愚かなのでしょうか。
例えば、アメリカ軍はいったんはノリエガを追いつめ、捕まえるチャンスを手にしながら、肝心な局面で彼に逃げ道を与えてしまいました。 しかし、これもアメリカの計略に入っていたんです。
彼らが本当に狙っていたのはパナマ軍を叩きつぶすことでした。
ノリエガはその後で捕まえればよかったわけです」