45 - 一般カタルーニャ人 2021/03/17(水) 01:53:14.12 ID:zA+A6Xid0
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統合失調症 神経伝達調節の遺伝子関与 鹿児島大など一因解明
鹿児島大学、理化学研究所、東京慈恵会医科大学、東京大学の共同研究グループは3日夜、統合失調症の発症に神経伝達を調節するLDB2という遺伝子が関与する仕組みを解明し、この調節機能が低下すると精神疾患発症につながる可能性があると発表した。
グループは「薬剤開発や治療の有効なアプローチになる」と期待する。
統合失調症は脳や神経系の活動の不調和で起きる疾患で、幻覚や妄想、意欲の低下など多様な症状がある。100人に1人弱が発症するとされ、環境や遺伝が要因と言われている。
グループの一員で、鹿大大学院医歯学総合研究科の城山優治助教(49)=生体機能制御学=によると、血縁関係にある複数の統合失調症患者には、同じ染色体異常とLDB2という遺伝子が放出するタンパク質が通常より少ないという共通点があり、染色体異常がLDB2遺伝子の働きに関与していることが分かった。
マウスの脳を調べると、LDB2タンパク質は、認知機能を担う大脳皮質や海馬、情動機能を担う扁桃体(へんとうたい)に分布していた。恐怖を感じて動きを止める習性を生かし、音を流して電気ショックを与える実験をすると、通常のマウスは多くが音を聞いて動きを止めた。LDB2遺伝子のないマウスは変化がなく、過活動など精神疾患と似た行動が見られた。
LDB2遺伝子のないマウスの扁桃体では、神経活動の効率を下げるタンパク質が過剰に作られていた。
城山助教は「一部の症例から得られた知見だが、双極性障害(そううつ病)など他の精神疾患の解明にも応用できる」と語った。研究成果は同日夜、欧州の科学雑誌「EMBO Molecular Medicine」オンライン版に掲載された。