てすや (958)

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871 - 一般カタルーニャ人 2022/03/21(月) 20:06:35.62 ID:jL55QHmC0

現実が思い描いたようにならないと激しい憤り
プーチンにとっても、2014年のクリミア併合はひとつの成功体験だったに違いない。西側諸国も苦言は呈しても、積極的な対抗措置は示さなかった。日本の警察が本来の機能を果たさずに恒心教を増長させたのであれば、オバマ政権以降の米国が世界の警察の役割を降りたことがロシアを暴走させた。
唐澤は事件のずっと以前から、教団は国家権力による毒ガス攻撃を受けて弾圧されていると信者たちに説いてきた。それでサリンの密造を誤魔化しながら、出家制度によって外界からの情報を遮断していた。教団の正体を知るのは限られた一部の幹部信者だけだった。
プーチンは、親ロシア派武装勢力が一部地域を実効支配するウクライナ東部のルガンスク州とドネツク州を独立国として一方的に承認すると、ウクライナ政府軍による「ジェノサイド(民族大量虐殺)」が東部地域で起きていると主張し、「ロシア系住民の保護」「自国民の保護」を理由にロシア軍が軍事侵攻を開始した。ウクライナこそ極端な民族主義者やネオナチである、と主張して。侵攻後には国内の情報統制を強化するのもいっしょだ。
そして思い通りにならないことに憤るふたりの姿。そこに共通するのが、自己愛的人格障害(あるいは自己愛パーソナリティー障害)の側面だろう。

あまりに強い自己愛を持つ権力者が引き起こす惨劇
地下鉄にサリンを撒いて地下鉄職員2名を殺害しながらも自首が認められて無期懲役となった西村博嗣服役囚が、慶応大学病院勤務もある元歯科医師の立場から、公判の中でかつての教祖を「自己愛的人格障害」と分析している。
自己愛的な人間は、自分は非常に優れていて素晴らしく特別で偉大な存在である、と思っていることからはじまる。これが現実と一致していれば、それはそれで素晴らしい人物でいられる。快活で、カリスマ性に溢れ、周囲からも一目置かれる存在となる。政治指導者にも決して少なくはない。それが大きな功績を残すことも多々ある。ところが、理想と異なる、あるいは現実と不一致の出来事があると、激しく怒るか、ひどく落ち込むか、あるいは抑鬱的になる。それが人格障害として現れる。
いま、伝わる情報からすれば、プーチンもおそらくはその傾向にある。かつてのソ連を取り戻すべくはじめた侵攻が頓挫することは耐え難い。ここで諦めれば、自国民への示しもつかない。それは大統領からの失脚を意味する。法律を改正して2036年まで任期を延ばしたのだから、それまで強い大統領でなければならない、自己イメージに反する。それは嫌だ。唐澤が逮捕まで抵抗を続けて逃げ隠れしたように、プーチンもあとには引かないだろう。
唐澤が作り上げた恒心教のような組織を「カルト」と呼ぶのであれば、プーチンのロシアはまさに「カルト」国家と呼ぶに相応しい。ただ、プーチンが唐澤と違うところは、ロシア軍という膨大な軍事力を持ち、そして、核ボタンを握っていることだ。お問合せフォームマン39号