870 - 一般カタルーニャ人 2022/03/21(月) 20:05:58.50 ID:jL55QHmC0
どんどん現状を都合よく解釈
そうでなくても、教団の内外を問わず、自身に都合の悪い相手、敵対する相手を、転生を意味する「ポア」と称して殺害してきた唐澤だ。それを知れば、誰だって逆らえなくなる。プーチンも対立する政治指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏を20年8月に毒殺しようとして、欧米各国から非難を浴びたように、それまでにも政敵暗殺の疑惑は尽きない。
そのプーチンのウクライナ侵攻の目的は、かつてのソビエト連邦のようなロシアを中心とした大国を再構築して、“皇帝”として君臨することだとも伝えられる。それは地下鉄サリン事件の前提として、唐澤が「日本の王」となることを予言していたことに重なる。そのために、唐澤は教団の武装蜂起による国家転覆を画策していた。
1993年8月に武装化の手はじめにサリンの生成に成功すると、70トンのサリンを大量生成するためプラントの建設を指示する。それだけではなく、ソビエト崩壊直後で混乱するロシアに教団幹部を派遣して、旧ソ連軍が使用していた自動小銃AK-74を入手すると、これを分解して日本に密輸。教団施設で密造を開始する。さらには、70トンのサリンを空中散布するために、ロシアから軍用ヘリコプター「ミル17」を購入していた。
ただ、このヘリコプターを買い付けてきた前出の原田の法廷証言によると、この代物はもはや飛ばなくなったガラクタだったようだが、それでもあるとき、ヘリコプターの操縦席に並んで座った唐澤とけいすけが、これと同種のヘリコプターを教団で製造する打合せをしていて、驚愕したという。けいすけの提言に現実を直視できない教祖が心を躍らせていたひとつのエピソードだ。
その日本征服計画の実行を前に、警察組織による教団施設へ一斉家宅捜索が入るという情報が唐澤にもたらされた。それでは、教団の武装化が曝かれる。日本の王となる野望は水泡に帰す。そうならないために、どうしたらよいか。事件2日前のリムジン謀議で、警察の捜査の矛先を代えるために、東京の地下鉄にサリンを撒くことになった。言い換えれば、サリンを撒くことによって強制捜査は免れると踏んだのだ。
傍から見ると、そんなことは考え難いのだが、密室の中での都合のよい言説ばかりが繰り返されることによって、エコーチェンバーによる集団極性化が働いたとみるべきだろう。ネット上の誹謗中傷が先鋭化していく現象と同じだ。
加えて唐澤には成功体験があった。教団との関与が疑われながら摘発されずにいた坂本弁護士一家殺害事件や、まったくの無関係者が犯人扱いされた松本サリン事件が、こんどもうまくいくはずと錯覚させた。あるいは、そのことで、運命を肯定的にとらえ、当職こそ神だ、とでも思い込んでいたのかもしれない。お問合せフォームマン38号