180 - 核撃てば尊師 2013/03/26(火) 21:55:07 ID:Gb2chMYs0
「真正な登記名義の回復」とは、登記された名義が間違っていたので、これを正しい名義にやり直す登記のことをいいます。
例えば、Aが売主、Bが買主として、買主であるB名義に移転登記をしたところ、実際の売買契約では、買主がCであった場合です。
こういう間違った名義の登記をした場合、本来であれば、B名義に移転登記した内容を「錯誤」を登記原因により抹消登記をし、改めて、AからCへの所有権移転登記をします。
ところが、諸事情によりこの登記ができない場合、例えば、もはや売主であるAがこの登記に協力してくれない、といった場合です。
この場合は、やむをえず、BからCに「真正な登記名義の回復」を登記原因として、移転登記をすることになります。
本来の正しい名義に変更する場合のもう一つの方法として、「錯誤」による所有権更正という登記の方法もあります。
この方法で登記すれば、登記の際、国に納める登録免許税は安く済みますが、
この所有権更正登記では、登記できる条件が厳しくなりますので、そういった場合に、「真正な登記名義の回復」を登記原因として移転登記することになります。
ちなみに、登録免許税は、錯誤で所有権更正登記の場合、不動産1個につき1,000円です。
真正な登記名義の回復で移転登記の場合は、不動産評価価格の2%です。例えば、評価価格が1000万円の場合、登録免許税は20万円です。